Overview of Minetest forks/ja
あるソフトウェアが、ほかのソフトウェアのソースコードや関連データを基にしたコピーから派生した場合、そのソフトウェアは、フォーク(派生)であると呼びます。(Wikipediaのフォークの説明も参照)
Minetestは、これまでの歴史の中でフォークがいくつか生まれました。ここでは、Minetestのフォークについて説明します。
「Minetestのフォーク」とはなんですか?
上で述べたようにフォークとは、コピーして変更されたソフトウェアのことです。Minetestの場合も同じですが、MODを同梱しただけのものはフォークとは呼ばずにMODパックと呼びます。ここでのフォークは、コアエンジンに変更を加えたソフトウェアのことで、変更がプルリクエストとして提出されて承認されない限り、Minetestのバージョンとしてリリースされることはないでしょう。
プロジェクト一覧
以下のプロジェクトは、Minetestの既知のフォークです。それぞれのプロジェクトが現在、活動しているかどうかは、わかりません。
Voxelands
Voxelandsは、コミットの一番古い記録によると2013年4月15日、darkroseにより「Minetest Classic」という名前で、Minetest-c55(Minetest-c55は以前のMinetestの名前) 0.3の最新安定版のフォークとして始められた。
フォークをした動機は、Minetestがゲームではなくゲームエンジンへ変わりつつあることへの不満があった。また、Voxelandの開発者は、0.4系の開発が始まった(Lua Mod APIを導入した)ことによりMinetestのパフォーマンスが低下したと主張しており、これも動機の一つとなっている。 VoxelandsはMinetestと互換性はなく、今ではまったく異なる物となっている。
Voxelandsの主な目標は、Minetest-c55 0.3系と同等のパフォーマンスを維持しながら、新規コンテンツの追加と世界の機能に焦点を当てたバランスのとれたゲームプレイの維持。0.4系からのバグ修正と機能のバックポート。ネットワークプロトコルレベルを0.3系と後方互換を維持することがあげられている。
Blocklife
Blocklifeは、2015年4月30日、gibucsoftからMinetestフォーラムに最初の発表が投稿されました。Minetest 0.4.7のエンジンに少し目立った変更を加え、Minetest GameにいくつかMODを同梱したものから始まりました。Blocklifeでもっとも興味深い機能は、二刀流が使える「手」の機能でした。2018年5月23日、gibucsoftは、開発を再始動することを発表。ブロックサイズを10分の1の大きさに縮小し、より現実の世界に近い「丸い」世界を作ることを目標にしている。
Freeminer
FreeminerはMinetest 0.4.8のフォーク。もうメンテナンスされていません。
プロジェクトの目標は、「楽しく遊べるゲームを作ること」というあいまいな目的で何がフォークの動機だったのかも不明です。Minetestと比較した変更点リストが公開されています。[1]
Freeminerには、Android版も存在していましたが、こちらもメンテナンスは終了しています。
Minetest-delta
Minetest-delta、2011年半ばごろにメンテナンスされていたMinetestのフォークで、Minetestに、より実験的な機能を追加を目的としていました。パピルスやサボテン、ジャングルといった機能は、Minetestに寄贈されマージされた。
Minetest-M13
いにしえのフォーク。2012年以降、活動の記録はない。
さまざまなAndroid版フォーク
Android版のフォークは、たくさんあります。そして悲しいことに低品質なMinetestのフォークが多くあります。これらのフォークは、しばらくゲームがプレイできなくなるような非常に迷惑な広告やアプリ内課金が付け加えられています。こういったアプリは、Minetest公式のアプリではありません!
Android版の公式アプリは以下から入手できます。
重要な注意: 広告やアプリ内課金、そのほか迷惑機能はMinetestの機能ではありません。 そして、これからもそのような機能が入ることはありません!アプリで遊んでいて広告が表示された場合は、本当にMinetestをインストールしているか、ほかのアプリではないか、もう一度確認してください。Minetestは、コミュニティ主導の自由なソフトウェアのプロジェクトで広告やアプリ内課金のようなものを必要としないことを誇りにしています。
これらのMinetestのフォークは、生まれてはすぐに消えていきます。以下のタイトルはGoogle Playで知られているタイトルです(あまりにも早く変わるので、このリストは古くて不完全です)。
- Worldcraft: Exploration Lite
- WorldCraft 2 : Pocket Edition
- PixelCraft — 3D Survival!
- MultiCraft ― Free Miner!
- Crazy Craft on Castle World PE
- MultiCraft - Minetest France
- Cartoon Craft: Castle World PE
- Voxel Craft : Castle Build PE
- World Craft 3D
- Squeake Craft PLUS
これらのフォークについて、存在はあまり知られていません(追加があればページを編集してください)。こういったフォークは、すべて違法なプロプライエタリ(独占的)なフォークであり、広告などの迷惑機能が含まれていることがわかっています。そして(ライセンス上必要な)ソースコードは提供されておらず、プロプライエタリなライセンスがつけられているかライセンスが無いといった問題もあります。このようなことは、Minetestにはありません。
私たちは、Mintestの非公式なフォークを作ることや、それを使って新しい素晴らしいものを作ることに絶対反対しているわけではありません。(フォークできることが自由ソフトウェアのいいところです)。しかし、Android版に関しては、これまでのところ私たちが感銘を受けるような結果はありません。もし、あなたがAndroid用の素晴らしいMinetestのフォークを見つけたならフォーラムまで教えてください。
そして、迷惑機能を持つプロプライエタリなフォークを完全に避けたいならGoogle Playの代わりにF-Droidを使うことをお勧めします。F-Droidは、私たちのように自由ソフトウェアを信じる人たちによって管理されるリポジトリで、うさんくさいプロプライエタリなアプリをアップロードすることは許されません😉
さまざまなiOS版フォーク
iOS版Minetest公式アプリは、Appストアの規約の問題によりリリースされていません。
Android版と同様にMinetestをiOSにフォークする人たちもいますが、ここでも同じ、勝手に広告やアプリ内課金を付け加えた低品質なフォークする問題が当てはまります。
以下がリストです。私たちは、どれも利用することは推奨しません
- Buildcraft
- Worldcraft 2
- Worldcraft Pocket Edition
- Exploration
- FreeCraft (Appストアのリンクはありません)
これらは、どれも自由なソフトウェアではなく、Buildcraftに至っては広告を消すためのアプリ内課金を強制されます。